夜間・休日の自宅往診 受付中 — 平日19:00〜/土曜18:00〜/日曜・祝日10:00〜
コラム一覧へ戻る

Column

いつもからない?日本ない欧米10選(前編)

公開日

マクロビッド、バイコディン、ネオスポリン、ペプトビスモル——欧米では定番でも日本にはない薬10種と、日本の医師が代わりに処方する薬をご紹介します。

「膀胱炎なのでマクロビッドがほしい」「腰が痛い。バイコディンを処方してもらえますか」

京都や大阪を訪れる旅行者から、私たちはこうした相談をほぼ毎日受けています。ところが残念なことに、日本のたいていの薬局や一般の病院では、答えは「ありません」になりがちです。

日本の医療が劣っているからではありません。アメリカ・ヨーロッパ・オーストラリアでは定番の薬の多くが、日本の法律では「未承認」だったり「厳しく規制」されていたりするからです。

前編では、感染症・痛み・胃腸の薬のうち、旅行者が日本で探して困りやすい10種をご紹介します。

日本で見つからないかもしれない薬10種

1. ニトロフラントイン(マクロビッド)

  • 欧米では: 膀胱炎・尿路感染症の定番薬。
  • 日本では: 販売されていません。代わりにセファレキシンやST合剤(バクトラム。2種類の抗菌成分を組み合わせた薬)を処方して、膀胱炎を治療します。

2. フルクロキサシリン

  • 欧米では(英・豪): 皮膚の感染症によく使われます。
  • 日本では: 未承認です。セファレキシンやセファゾリンなどの代替薬を使います。

3. トリメトプリム(単剤)

  • 欧米では: 単剤で処方されることが多い薬です。
  • 日本では: 単剤の錠剤はありません。スルファメトキサゾールとの合剤(ST合剤/バクトラム)のみです。

4. シプロフロキサシン点耳薬

  • 欧米では: 「スイマーズイヤー」(外耳炎)の定番です。
  • 日本では: シプロフロキサシンの点耳薬は一般的ではありません。オフロキサシン(タリビッド)が主流です。

5. 三種抗生物質軟膏(ネオスポリン)

  • 欧米では: アメリカの家庭の常備薬です。
  • 日本では: この3成分配合の軟膏はありません。細菌に応じて別の抗生物質軟膏を使い分けます。

6. メタミゾール(ノバルギン)

  • 欧米では(EU・南米): よく使われる強力な解熱鎮痛薬です。
  • 日本では: 副作用(無顆粒球症)への懸念から承認されていません。

7. ヒドロコドン/オキシコドン(バイコディン、パーコセット)

  • 欧米では: 一般的なオピオイド系鎮痛薬です。
  • 日本では: 麻薬及び向精神薬取締法で厳しく規制されています。けが・歯痛・腰痛といった一般的な痛みに処方されることは、まずありません。

8. ナプロキセン(アリーブ)

  • 欧米では: ドラッグストアで市販されています。
  • 日本では: 処方箋が必要なうえ、小さな薬局には在庫がないことも多い薬です。

9. 高用量イブプロフェン(800mg)

  • 欧米では: 高用量の錠剤が一般的です。
  • 日本では: 錠剤が小さく(ふつう100mgか200mg)、800mgに相当させるには何錠も飲む必要があるため、驚く旅行者が少なくありません。

10. 次サリチル酸ビスマス(ペプトビスモル)

  • 欧米では: おなじみのピンク色の胃腸薬です。
  • 日本では: この処方の薬はありません。

解決策:あきらめる必要はありません

「いつもの薬が手に入らないなら、治らないのでは?」と思うかもしれません。

ご安心ください。商品名や成分がまったく同じでなくても、ほとんどの症状に対して、日本には効果的な代替薬があります。

京都と大阪の Dr. Coming インターナショナルクリニック(京都駅前院(英語ページ)・なんば院)は、この「薬のギャップ」を埋めることを得意としています。ふだん使っている薬・過去に使った薬をうかがったうえで、日本で入手できるもっとも適切な薬を処方します。たとえば次のような形です。

  • 「マクロビッドはありませんが、この抗生物質が日本での膀胱炎の標準的な治療薬です」
  • 「バイコディンは規制のため処方できませんが、この鎮痛薬の組み合わせが、日本の医師がこの種の痛みに使う方法です」

最終的にどの薬を使うかは、診察のうえで医師が判断します。それこそが、安全に薬を手に入れる一番の近道です。

京都駅直結(ホテルグランヴィア京都6階)と、大阪メトロなんば駅6番出口すぐの2院があります。薬のことでお困りの際は、どうぞご相談ください。

ADHD治療薬やメラトニンなど、規制の厳しい薬については後編:入手しにくい薬と法的リスクへ続きます。

この記事の医薬品・制度に関する情報は2026年8月時点のものです。

  1. なんば駅の近くで医師を探している方へ:大阪メトロ6番出口から直結
  2. 帰国便の前に発熱・腹痛が始まったら:搭乗前の受診から帰国後の相談まで
  3. 長時間のフライトや重い荷物で腰が痛い:大阪旅行中にできる対処と受診の目安